犬・猫の夏バテについて
「犬・猫の夏バテについて」
そこで、夏本番前のこの季節、気を付けて頂きたい「夏バテ対策」をペットフードメーカー視点で記載させて頂きます。
夏バテの要因は大きく分けて2つあります。
まず1つ目、暑い日は、空調の効いた部屋に居たいものです。涼しい部屋の中と、蒸し暑い外。この気温と湿度の差を体が、自律神経を乱れさせ、適切な体温調整が出来なくなることで、全身の倦怠感・思考力低下・食欲不振・下痢・便秘などをまねき、時に頭痛・発熱・めまいを伴うこともあります。自律神経とは、体の不随的に起こる反射のような事象のことで、アドレナリン、ノルアドレナリンとアセチルコリンというホルモンによって、命令が下され、「光が当たれば瞳孔が収縮する」や「寒さを感じると毛穴が収縮し鳥肌がたつ」などの生体反応です。「暑いと感じれば毛穴を開き発汗し、体温を下げる」というのも自律神経の働きです。体の反応が起こるべき時に、起こらなくなってくることが自律神経失調症。それが夏の暑さで起こることが夏バテと言われています。夏バテを改善するには、まず第一には、室内外の気温の差を少なくし、自律神経を混乱させない事。後は食生活です。ビタミンB12(シアノコバラミン)は、神経の働きをスムーズにします。海藻類に多く含まれています。また、ホルモンはタンパク質から合成されます。どんなに暑い日でも、肉や魚をしっかり摂り、ホルモンの合成をしっかり行わせることが重要になります。
2つ目は、人間は夏、暑いからと、そうめんやざるそば、サラダなどさっぱりした物ばかり口にするようになります。夏の間、どんなご家庭もその傾向はあると思います。そうめん・ざるそば・サラダと並べて描いてみるとある共通点が見られます。タンパク質が極端に少ない点です。タンパク質が極端に少なくなっている食生活が、暑い盛り、残暑も含めると7月~9月末ほどまで続くとするとどうなるかという話です。タンパク質は胃、腸でアミノ酸まで分解され、小腸から吸収されたのち、肝臓他、色々な部位で色々な組織に作り変えられ、体そのものになっていきます。長期間、タンパク質の摂取が低下していると、組織の合成と体の修復が追い付かず、体がボロボロになっていきます。ボロボロになって、体調に現れてくるのが秋口、それが夏バテです。どんなに暑くても、どんなに食欲が無くても、タンパク質を少量でもとり続けることで、夏バテを回避できると思います。
また犬・猫は全身を毛でおおわれておりますので、人間以上に体温調節が苦手です。そう考えると、食も細くなりますし、少しの運動でも代謝がすすみ、エネルギーを消費します。人間でも夏バテが多いのですから、脂質、タンパク質の消費量が人よりも多い、犬・猫はさらに夏バテは気にしてあげた方がいいかもしれません。
今後、ますます気温が上がり、湿度が上がり、犬・猫にとって一番つらい季節がやってきます。良質な高タンパクフードで、夏バテ対策をしっかりとしてもらい、免疫力が重要となる冬場につなげて頂きたいと思います。
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